2010/01/16

shirO


どうしてナミダがムネにしみるの

それはくだけちったマボロシなんだよ

テノヒラをかえしてごらん

コッケイなスガタがあでやかでしょ

おもったとおりキレイだよ

キョウのボウカンシャはワタシなの

いいえアナタのウシロにいるよ



ヤジルシのむきがさかさだけど

ぼやけたケイコウトウがつかないね

アキラメのオカのうえでまってる

ムヒョウジョウのウタゴエがきこえるよ

だからアタタカイのがめざめないのね

ゴメンナサイごめんなさい

たりないヒカリをとじこめないで

とおくでタネをまくリユウはどこにあるの

まよえるクモにでもきいてみれば

ツカメないよトドカないよ



あしたもウワノソラのセカイかな

ユメみたいなワカラナイあそびだよ

えだわかれしたキボウってかなしいの

イマのままでいいよ

シズカなシアワセのキセツだね

つめたいアメとツミでぬれちゃうよ

わきでるコタエをウソにそめてよ

キセツがかわるのにアナタはかわらないね

ワガママなおとぎばなしばっかりで

オモイデがすてられたままなのに



ちかくのココロがシンコキュウしてるよ

スイヘイセンのサキにいってみよう

カナシミがもりでまよっているあいだに

ジカンのボウケンシャがいるよ

おやつとユウキをさがしてるのかな

カゼがわらっておしゃべりにむちゅうだよ

こんにちはサヨウナラ

くさきがユレルむこうがわってどこ

ほんとうのキモチはそこにあるのかな

こごえたヤミがおしえてくれるはずだよ

フウケイとアナタはかわっちゃった



ゆがんだツキがきれいだね

ミライのはねがソラでおどってるよ

キオクふかくでメがまわってきたね

トキをとめたままでいいの

いいよソノママデ

どうせユメのいたずらなんだからきっと

そこにイロなんてないんだよ

もうさむくないからツチにかえろうよ


ここちよいムのセカイのつづき

2010/01/03

tomEi


今日も手紙は届かない。
辺りは静寂を遮る心地よいノイズが繰り返す。

工場の煙が逆流して渦を巻き、
壊れたスポットライトが空へ向け奏でる不協和音。

錆び付いた時計の針は曲がり、昨日の明日を指している。
約束の雫は流し尽くしたはずなのに。

枯れた木の下で戯れ合う子猫に嫉妬する瓦礫の山。
濡れた傘で隠れた泥まみれのピエロ。

目を閉じた先に広がる歪んだ風景。
水たまりに映り込む光の欠片に囁きかけて、
ぼやけた虚構の闇に脱いだ靴が静かに踊る。

そこに物語の続きはなかった。


寂しげに流れる旋律はやがて美しい孤独に彩られ、
土に眠る雲を穏やかに抱きしめる。

羽のない小鳥が歌う都合のいい霧模様。
残酷な扉、鍵はかかったまま。

飲みかけのスープは痛みに恋い焦がれ、
待ちぼうけの百合の花は絶望にときめく。

この箱を開けてもいいですか。

震える吐息が指先にこぼれる。
置き去りにされたままの永遠を求めて。

忘却の笑顔は過去の海に飲み込まれ、
過ぎ去った目覚めの時に立ち尽くす。

静かに切れた糸が舞台の終わりを告げた。


足音が聞こえる。
薄明かりの中、導かれる曲がり角。
記憶の果てを通り過ぎたままで。

盲目の旅人は歓びの歌を歌い、
震えた木漏れ日が照らさぬ儚き願いは乱れ散る。

風化した欲望の螺旋階段。
一段飛ばして後悔の流砂に溺れる。

招かざる呼吸のリズム。
譜面にはない化粧直し。

無意味の意味を教えてほしい。

失った探し物を踏みつけて、
蟻の行進は見えない終着駅を目指し続ける。

隠したはずの錆びた針が音もなく折れた。


懐かしい淀みきった風を感じながら、
道筋を語り続ける蛹の抜け殻。

気づかぬフリをするありふれた終わりの世界。
透き通った肌を自由が染めていく。

無限の交差点に溢れ出す運命の涙。
つじつま合わせの深呼吸。

乾ききった坂道を転げ落ちる。
我が儘なスキップが希望の薫りを裏切る。

もう疲れました。

振り返ると言葉のない蜃気楼。
描いた記憶のモンタージュを破り捨てる。

約束のラビリンス。まだ旅の途中。


箱の中身を返してください。

傷ついた獣がうたっています。

壊れかけの空には何もうつりません。

名のない夜明けをまっています。

約束の場所はどこにありますか。




そこには誰もいなかった。