2010/02/17

wakAkusa


昼下がりの記憶の扉にぶら下がる紙切れ

世界の終わりは置き去りにされたまま

霧を越えれぬ風音は片耳に届かない

不規則にざわめく痛みの宴に招かれて

ひび割れた怠け者に心を奪われる

枯れ果てた涙が偽りの物語を映し出す

あなたの濁った笑顔を想う



贅沢でふしだらな孤独

溢れ出す曖昧な始まりの詩

無表情に彩られた操り人形が踊り狂う

素直に踏み出した行き先にある落とし穴

息継ぎのリズムを忘れた夜明け

出口のないトンネルを蔑む光の傷跡

あなたと過ごした罪深き日々を想う



崩れ去る記憶の間で種を蒔く

届かぬ祈りが導く美しき獣道

穢れた身体を潤して逃避行

苦みある飴を噛み砕く歓びの瞬間に

扉の先にある扉の鍵を見失う

点と線が永遠に交わらない探し物

あなたの偽りに包まれた言葉を想う



冷ややかな土の底で広がる白昼夢

闇を切り裂く刃が脆く砕け散る

腐りかけた甘い蜜に癒されて

無意識に見上げた曇り空に雲はない

周回遅れの背中を突き刺し目覚める

沈黙の仮面に隠れたあどけない瞬き

あなたが残した足跡の続きを想う



響かぬ鐘の音色が宴の終わりを告げる

陶酔した幻の果実は灰に戻

歓喜の歌声は宛てもなく空へ還る

扉の後ろにある扉を覗き込みながら

糸の切れた操り人形を抱きしめる

痛みを残して繰り返す偽りの物語の続き

あなたを想うあなたを想い出す