
昼下がりの記憶の扉にぶら下がる紙切れ
世界の終わりは置き去りにされたまま
霧を越えれぬ風音は片耳に届かない
不規則にざわめく痛みの宴に招かれて
ひび割れた怠け者に心を奪われる
枯れ果てた涙が偽りの物語を映し出す
あなたの濁った笑顔を想う

贅沢でふしだらな孤独
溢れ出す曖昧な始まりの詩
無表情に彩られた操り人形が踊り狂う
素直に踏み出した行き先にある落とし穴
息継ぎのリズムを忘れた夜明け
出口のないトンネルを蔑む光の傷跡
あなたと過ごした罪深き日々を想う

崩れ去る記憶の間で種を蒔く
届かぬ祈りが導く美しき獣道
穢れた身体を潤して逃避行
苦みある飴を噛み砕く歓びの瞬間に
扉の先にある扉の鍵を見失う
点と線が永遠に交わらない探し物
あなたの偽りに包まれた言葉を想う

冷ややかな土の底で広がる白昼夢
闇を切り裂く刃が脆く砕け散る
腐りかけた甘い蜜に癒されて
無意識に見上げた曇り空に雲はない
周回遅れの背中を突き刺し目覚める
沈黙の仮面に隠れたあどけない瞬き
あなたが残した足跡の続きを想う

響かぬ鐘の音色が宴の終わりを告げる
陶酔した幻の果実は灰に戻
歓喜の歌声は宛てもなく空へ還る
扉の後ろにある扉を覗き込みながら
糸の切れた操り人形を抱きしめる
痛みを残して繰り返す偽りの物語の続き
あなたを想うあなたを想い出す