2010/04/30

usuZakurA


儚く散り去る記憶


             掴めない禁断の果実


                   燃え尽きる欲望の残像


          青空に飛沫上げる闇の雫


  繰り返される結末の欠けた一人芝居


            依然として傾いた幕は降りない


    華やいだ街で佇む糸の切れた人形



        退屈でつまらない明日を求めて


                咲かない幸福の花に心躍らせ

    彩られた美しき誤解


              偽善に包まれた蜃気楼


瘡蓋から滲む黒い血


                  踊り狂う霧の化粧姿


       靄の掛かった世界の果てで



               視界の奥で広がる無限の迷路

                                  

  扉の先から啜り泣く声

               

        皮肉に包まれた虚言劇の幕開け


                現実の重力に呼吸を乱し


許す事に疲れた週末の午後


        投げ付けられた我が儘を受け止めず


     矛盾だらけの初恋の記憶



               交わる輪に刻まれる罪に抗い


    季節に染められ頬を赤らめ


         手にした言葉なき玩具に心奪われる


我を忘れて唇を重ね果て


     表情忘れた自作自演の逃避行


                巡りゆく景色に逆らい続け


              台詞をすべて過去に流して



誰もいない劇場は幕を閉じ


          朽ち果てた感情の破片を探し


    宛ての無い帰路に就く


               口笛の音色に導かれ


                    見上げた空には


     満開に咲く


                         桃の花


嘘の花


                  夢の花


             愛の花


                          

                   無の花