2010/08/17

kOkihi

半信半疑のまま塵となる


触れる事のできない好奇心


四方に散る群衆が馬鹿らしく思えて


誤解したままで気分は晴れず


穏やかな日々が崩れ出す


縮まらない距離を繋ぎ止めて


絡み合う視線が壁をすり抜け覗き込む


この乾ききった世界の果てで


瞳に映る楽園を信じ続けていいのか


崩れた砂上の城を建て直せない


無意識のうちに直立不動のまま


宛てのない列の最後尾を指差す男と女達


禁じられた果実を口にして知らぬ顔


罪と罰を受け入れる器を置き忘れて


移り変わる景色を差し替える瞬間を恐れる


届かぬ想いは目と鼻の先


背伸びしても感じない雲を掴むような物語


折れた心を組み合わせた箱船に乗り込み


迷いなく鳴り響くトライアングルの音


癒えない傷から溢れ出す飛沫を目指して


踏みつけた罪と罰の裏側で踊る群衆の狂宴


乱れ飛ぶ血と汗と涙が乾きを潤す


不機嫌な世界の真ん中で塵を寄せ集めて


取り戻した風景はただのありふれた物語の続き


見えないはずの道が見える