2010/11/30

fUjisUsutAke



何度も壊してきた意識の塔から見下ろした霧に飲み込まれ、


呼吸を忘れ、時は経ち、耳を塞ぐ両手に突き刺さる鎮魂歌。


雲の流れに希望の終わりを告げ、再生と再会を誓う





所詮水槽に浮かぶ世界を変える事なんてできない。


ありのままの姿を曝け出し狂い乱れたところで、


汚れた心を洗い流す事ができない己の無力を知るばかり。


いつか微笑んでくれるだろうと手を差し伸べたところで、


辺りを包む腐敗した希望の欠片が醜い視線を送るだけ。


虚しさの残る言い訳ばかりが心を躍らせる。


消え去る事が物語の結末なら、続編は誰が書くのだろう。


ありふれた茶番劇は誰も望まない。


誘惑が微睡む霧の中で、意識の幕を静かに降ろす。





真実を映し出す鏡には何も映らない。


裏切られた夢が枯れ果て落葉に変わる頃、


都合の良い言葉を誤解したまま、


欲望の傀儡は落葉を踏み歩き続ける。


地の果てに届かない視線を感じる私の視線の先で。





枯れた涙を潤す雫は、無限の砂漠に吸い取られ、


私を照し出すはずの遠くの光は薄暗い空に遮られ、


見渡す限りの静寂と共に冷え渡る世界の震えが止まる。


捨てる事のできない記憶が胸の奥で深い眠りに就く。


誤りを正す手段はすでに捨てた事を忘れたままで。


懐かしい匂いに包まれ音の無いオルゴールが踊り続け、


抱き寄せる願いは塵となり、指先に触れる点と点。


押す事も掴む事もできず、時の流れ溺れていく。


感じる視線、薄れゆく意識の狭間で絡み合う線と線。


結び目が見当たらず藻掻き苦しむ滑稽な姿が見える。





私が溺れているのだろうか。


私は苦しいのだろうか。


私が捨てたのだろうか。


私は捨てられたのだろうか。


私は誰なのだろうか。








空白








叙情の旋律がを描く物語の続き。


遠くから感じる視線が瞳を閉じる。


見上げた先に広がる景色が眩しく温かい。


形ないカタチを彩る。


私はまだ何も知らない。